
朝のクモは殺すな、夜のクモは殺せ。って聞いたことありませんか?
昔から伝わる俗信ですが、いろんな人が知っているし、
それを信じて実行している人もいますよね。
でも、朝に殺して、夜に逃がしてしまったら・・・どうしよう!
ということで、朝クモ・夜クモのことを調べてみました!
この俗信で言われているクモとは、
普通のクモのことです。
朝クモとは、朝に見つけたクモのこと。
夜クモとは、夜に見つけたクモのこと。
ただこれだけの違いです。
クモを見つけたのが、お昼の12時よりも前か後か・・・
これが朝クモと夜クモの違いです。
俗信で言われているのが・・・
「朝のクモは福が来る。夜のクモは盗人が来る」
朝のクモは、吉兆の印。良いものとされています。
◆ 福が来る
◆ 待ち人が来る
◆ いい一日になる(クモは天気のいい日に網を張るので)
◆ 神のつかい(使者)
など、良いことが起こる知らせとして、喜ばれていました。
逆に、夜のクモは悪い印・・・。
◆ 盗人が来る前触れ
◆ 地獄のつかい(使者)
など、縁起の悪いことが起こる前触れといわれています。
なので、見たら始末して悪いことが起こらないようにしていたようです。
言い伝えの他には・・・
クモが朝に張る網は、他の害虫を捕獲するようの網。
クモは肉食で、他の害虫を食べてくれます。
そのときに使う、害虫捕獲用の網は朝に張るのです。
だから、他の害虫を駆除してくれるクモを朝には退治しないでおく。
ということです。
そして夜に貼る網は、クモが住むための網。
夜になると、クモは自分の家になる網を張ります。
家に居付き、増えてしまうかもしれないクモは、
夜には害虫として駆除したほうがいいといわれています。
朝と夜で、クモに対する扱いが正反対ですね・・・
ところで・・・
朝にクモを殺してしまったらどうしたらいいのでしょう?
・・・明確な答えや、それに対する昔の人の知恵はないようです。
いうなら、その日あるはずだった良いことが普通に変わったり
待ち人が全然来なかったり、遅れてきたりするかもしれませんね。
ただ、虫とはいえ殺生は昔からあまり好かれません。
なので、心のなかで手を合わせておくといいでしょう。
夜のクモを逃してしまったら・・・
泥棒が来る前兆や、地獄のつかいといわれているので、
なにか悪いことが起きるかもしれません。
クモを探してみて、それでも見つからなければ、
戸締まりをしっかり確認をしたり、火の元を点検したり
落ちそうなものや怪我をしそうなものをきちんとしまっておいた方がいいでしょう。
自分で、悪いことが起こりそうなもなどを確認して、気をつけましょう。
昔の言い伝えは、なんだかんだで当たることが多かったりもします。
それは、先人の知恵や風習や、信じる心が生んでいるものかもしれませんが、
朝クモと夜クモのことを知っていると、どうしても気にしてしまいますよね。
でも、そんなに気にしすぎず、俗信を守れる時は守って、忘れていれば気にしないことですね。
今も伝わっていることを、できればこれからも長く伝えていきたいですね。