
後鼻漏(こうびろう)とは、鼻水が喉の奥に流れ込んでくる病気のこと。
それが悪化していくと、他の病気をも引き起こしてしまう可能性があるんです!
後鼻漏は治療法が少なく、原因も人それぞれ・・・
まずは、どんな病気が引き起こされるのかを見てみましょう。
後鼻漏とは、鼻水が喉の奥に流れ込んでしまう病気。
鼻をかんでも鼻水が出ないのに、喉の奥に違和感があり、
鼻水を飲み込んでしまう。
また、鼻水の嫌な味が口の中に広がったり、
痰(たん)が多く発生してしまい、
喉の不快感や胃が気持ち悪くなることもあります。
特に、慢性的に鼻炎を持っている人や、
花粉症の症状が出ている人に多く症状が現れやすいです。
鼻の病気
〇上咽頭炎(じょういんとうえん)・鼻咽腔炎(びいんくうえん)
後鼻漏と似た症状の上咽頭炎が一緒に発病している可能性・・・
〇アレルギー性鼻炎
〇血管運動性鼻炎
喉の奥に流れ込む鼻水をかんで鼻から外に出そうとして、
何度も強く鼻をかみ、血管運動性鼻炎にかかる可能性・・・
〇慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
後鼻漏の症状を放っておいて、粘性のある鼻水が溜まり、
慢性副鼻腔炎になる可能性・・・
〇萎縮性鼻炎(いしゅくせいびえん)
鼻をかみ過ぎたりして、鼻の中が乾燥することで起こる可能性・・・
口の病気
〇口臭
痰や膿性の鼻水が鼻の奥に溜まることで、
鼻が臭うことがあり、それが口臭となる可能性・・・
〇歯肉炎
歯肉炎が原因で、もしかしたら後鼻漏の症状が出ている可能性・・・
気管系の病気
〇肺炎
〇慢性気管支炎
後鼻漏は粘性のある鼻水が気管のそばを通ります。
その時に、咳をしたりすると、
肺や気管の中につまったり、くっつくことで起こる可能性・・・
食道系の病気
〇膿性痰
〇食道炎
〇慢性胃炎
粘性の高い鼻水が食道を通り、胃に流れ込むことで
食道が荒れたり、胃が炎症を起こす可能性・・・
もともと、鼻水は1日に2~6リットルも飲み込んでいます。
それは身体として自然なこと。
ただ、普段はそんなことには気づきません。
普段の鼻水は、水のようにサラサラだから。
後鼻漏にかかると、鼻水が粘性をおびてくるので、
飲み込むときに気づいてしまうのです。
後鼻漏とは、あまり知られていない病気です。
ただの鼻炎だから・・・
として、見過ごしている人も多いかもしれません。
自分の身体のことなので、気になることや
慢性的な不調があったり、いつもと違うことが起こった時には、
なるべくかかりつけの病院へ行くことをお勧めします。
後鼻漏の場合、耳鼻科・口腔外科などを診察するといいと思います。