
元日と元旦は、お正月になるとよく使う言葉ですよね。
それにしても、元日(がんじつ)と元旦(がんたん)って、
よく似ていますよね。
どちらもお正月の1月1日を表しているのですが・・・
どういった違いがあるのでしょうか?
元日とは、新年の1月1日のことをさします。
元日の「元」の字は、「一番初め」という意味があります。
そこから、一年の一番初めの日として、「元日」といいます。
大晦日の次の日、初日の出を迎えた1月1日は、
一日中「元日」ということになるのです。
元日には、門松やしめ縄などを飾って「歳神様」を家に招いたり、
おせち料理を食べる風習があります。
元日から1月2日の間の夜には、「一富士二鷹三茄子」という
初夢をみると縁起が良く、その一念がいい年になるとして、
吉凶占いをすることができます。
元旦とは、元日の早朝・朝のことです。
元旦の「旦」の字は、日の出を表しています。
下の「一」は地平線。
上の「日」は太陽。
そこから、「一年で一番初めの日の出」ということで、
元旦といわれています。
元日の夜明けから日の出・朝の時間帯が「元旦」として呼ばれます。
ただ、昼になってしまうと、日の出の時間からはかなり
時間が経っているので「元旦」とはいいません。
ちなみに、「元旦の朝」という表現も使いがちですが、
元旦は元日の朝のことなので、二重表現になってしまいます。
もし使うなら、「元日の朝」や「元旦」だけでいいんです。
大晦日の夜には、元旦に向けて遠出をし、
富士山や展望台などに登って初日の出を見る人もいます。
「一年の一番初めの日の出」はとても縁起が良く、
初日の出を拝むとその一年が良い年になるともいわれています。
家によってはおせちを食べてのんびりしたり、
親戚などが一同に集まって、新年のあいさつをすることもあります。
子供にとては、お年玉がもらえるとっても嬉しい日でもありますね。
そんな元日ですが、やはり新年の限られた元旦の間には、
初日の出を拝んだり、神社に参拝してその年の健康や家内安全などを
お願いしてみてもいいですね。
ちなみに、新年に初めて神社に参拝することを、
「初詣(はつもうで)」といいます。
皆さん、五円玉をお忘れなく。
今年もいろんな「ご縁」がありますように。