
身内に不幸があり、喪中のはがきを出していたとしても、
お知らせしきれなかった方々から年賀状が届いてしまうことは、少なくありません。
当然のことながら、送り主には悪気があったわけではありませんので、
年賀状を無視してしまうわけにはいきません……。
とは言え、喪中ですから
『寿』や『賀』などの、おめでたい言葉を使うことはできません。
こういった場合、どんな返事を出せばいいのか、文例つきでご紹介します。
喪中に年賀状が届いた場合、
「年賀状」ではなく「寒中見舞い」をお返ししましょう。
寒中見舞いは
1月7日(松の内)があけてから、立春までの間に、受取人に届かないといけません。
それを踏まえて考えますと、
寒中見舞いを出すのは、最速で1月5~6日くらいですね。
内容として必要なのは
① 寒中見舞いの挨拶
② 時候の挨拶(場合によっては省略することもあります)
③ 年賀状を送っていただいたことへのお礼
④ 近況報告(喪中であることを伝える)
⑤ 喪中の連絡が行き届かなかった非礼に対するお詫び
⑥ 相手のことを気遣う言葉
⑦ 日付
となります。
これらの内容を、必要に応じて追加したり省いたりしてください。
それでは、文例をご紹介していきます。
寒中お見舞い申し上げます。
年頭のご挨拶をいただき、ありがとうございました。
私共服喪中でございますため、年末年始のご挨拶は失礼させていただきました。
連絡が行き届かず、申し訳ありませんでした。
本年も皆様にとって、良いお年でありますように、お祈り申し上げます。
平成○年○月
寒中お見舞い申し上げます。
この度は、ご丁寧な新年のご挨拶をいただき、誠に有難うございます。
実は、昨年○月に父 ○○は○○歳にて永眠いたしました。
ご連絡が送れましたこと、深くお詫び申し上げます。
故人に代わりまして、生前のご交誼(こうぎ)に対し御礼申し上げます。
皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
平成○年○月
故人の年齢表記に関しましては、数え年での表記が一般的でしたが、
現在では満年齢での表記も増えています。
どちらの表記にすべきか迷った方は「○○歳(△△歳)」と
数え年と満年齢を併記してもいいでしょう。
上記の文例を元に、必要に応じて文面を書き変えてください。
ただし、「おめでたい」などの内容が含まれないようにだけ
気をつけてくださいね。