
ぼたもちとおはぎとは、どう違うのでしょう?
一緒の食物なの!?
なんて、ちょっとわかりにくいですよね・・・。
ぼたもちとおはぎはちょっとだけ違うので、
その違いを抑えておきましょう!
ぼたもちとおはぎの違いは、
春のお彼岸にはぼたもち。
秋のお彼岸にはおはぎ。
と、季節によって違うのです。
地域によっては作り方に少し違いがあったりしますが、
基本的には同じ食物です。
ぼたもちは「牡丹餅」
おはぎは「お萩」
と、牡丹は春に咲く花の名前、
萩は、秋の花の名前。
それぞれのお彼岸の季節に合った花の名前が付いているのです。
こしあんなのは、ぼたもちの方。
牡丹の花びらはとても柔らかく、
繊細なところを表現しています。
また、小豆は秋に収穫するものなので、
冬を越した小豆をあんこにするときには、
固い皮を取り除いてから作ります。
そのため、ぼたもちはこしあんなのです。
粒あんなのはおはぎの方。
萩の花は小さくて、たくさん集まって咲きます。
それを小豆の粒で表現しているのです。
また、旬の秋に収穫されたばかりの小豆は
皮が柔らかく、粒あんでも美味しく食べられます。
旬の食材を生かして作るので、おはぎは粒あんです。
ぼたもちは、牡丹の花のように少し大きめ。
おはぎは、萩の華のように少し小さめ。
など、花の特徴を大きさでも表しています。
○春と秋のお彼岸
○花の名前
○こしあん・粒あん
○大きさ
この4つが、ぼたもちとおはぎの大きな違いですね。
ぼたもちとおはぎのあんこの中に隠れているお餅は、
普通のつるつるできれいなお餅ではありません。
蒸したもち米を、お正月の餅のように付くのではなく、
もち米の半分をすり潰すようにして作ります。
すると、半分は餅状、半分はまだ米粒状態の
ぼたもちとおはぎ独特のお餅になります。
桜餅や道明寺餅のまわりの餅のような状態ですね。
このお餅をあんこで包み、
ぼたもちなら牡丹の花のように大きめに、
おはぎなら萩の花のように少し小さめに作ります。
ぼたもちとおはぎには、色んな種類のものがあります。
きな粉をまぶしたものや、
青のりが付いたもの。
ぼたもちの時に粒あんのものや、
おはぎの時にこしあんのもの。
それぞれ、地域によって作り方が違いますし、
こしあんが好きだったり、粒あんが好きだったり・・・
いろんな好みがありますので、
最近ではお彼岸のじきになると、
ぼたもちとおはぎときな粉の3点セット。
など、いろいろと売られていることもあります。
自分の好きな味を見つけてみるのも楽しいですよ!