
春になってくると楽しみになってくるのが、いかなごのくぎ煮!
甘辛い味が、ご飯のお供にピッタリなんですよね~♪
おにぎりの具にも最高ですよ!
でも、いかなごのくぎ煮って、全国的には
それほど有名じゃないような・・・。
「くぎ煮」と呼ばれるようになった由来や、
どの地域が発祥なのか、調べてみました!
![]() ほかほかごはんと相性抜群!淡路名産のいかなごの釘煮は甘辛さと生姜の風味が絶妙で、思わずも… |
まず、くぎ煮に使われている「いかなご」ですが、
この魚は、全国的に分布している魚で、
地方によって呼び方が変わってくるみたいです。
稚魚の呼び名は
東日本では「コウナゴ」
西日本では「シンコ(新子)」
成魚になったときは
北海道で「オオナゴ(大女子)」
東北では「メロウド(女郎人)」
などなど、色んな呼び方があります。
くぎ煮、と呼ばれるようになった由来は色々あるそうですが、
今回は有名な説をご紹介します。
まずは、
いかなごのくぎ煮は「釘煎り」という名前だった、という説。
「釘煎り」というのが訛って
「くぎ煮」と呼ばれるようになったんですね。
次に、
家などを解体した際に出てくる、古い釘とよく似ていたから
「くぎ似」→「くぎ煮」と呼ばれるようになった、という説。
たしかに、小さくて尖ったいかなごの佃煮は
古くなってサビだらけになった釘にそっくりですよね。
ちょっと変わった説では、
いかなごを煮ているところが、釘を煮ているように見えるから、という説。
たしかに、釘を煮ているようにも見えますが、
釘は煮ても食べられませんからね・・・。
ちょっとした冗談で「釘でも煮てるの?」と言ったのが
今に伝わってるんだとしたら・・・ちょっとおもしろいです(笑)
もともと、くぎ煮っていうのは
阪神・淡路地域を中心に作られている郷土料理なんだそうです。
発祥の地は神戸市長田区だとされており、
長田港で水揚げされたいかなごを、醤油と砂糖で煮て食べた
というのが起源となっている、という説もあります。
そういうこともあって、
関西では春先(2月下旬頃)になると、
いかなご漁が解禁した、というニュースが流れるんですね。
いかなごというのは、
水温が15度以上になると夏眠する魚なんだそうです!
秋ごろになると動き出して、
阪神・淡路の近海に、12~1月頃に産卵するということです。
この産卵状況や、稚魚がどれだけ育っているかを確認してから
いかなご漁が解禁になるので、
毎年、ちょっとずつ解禁日が違うんです。
春といったらいかなご。
いかなごを食べたら、春を感じることができるかもしれませんよ!
アツアツのご飯と一緒に
たくさん食べちゃいましょう!